WARDの沿革

1991年10月、東京都世田谷区等々力にWARD設立準備室設置、設立趣意及び入会のお誘い(冊子23頁、和文・英文)を世界に配布した。1992年3月設立準備会開催、本会事務所を東京都目黒区碑文谷に置いた。

 

1992年4月29日、主婦会館(東京都新宿区)に120名の賛同者が集まり、WARD設立総会を開き、定款・活動方針・計画・役員・スローガンなどを議決し、17か国1145名の会員でスタートした。早速、ブラジルで開催される地球サッミト議長団宛、WARDの紹介とメッセージを送付した。内容は「今回のサミット<持続可能な発展>は子孫にとって興味深く意義あるもので、開催への努力に感謝し、子孫に良い結果をもたらすよう、成功を期待している」というもの。この声明が外部に対する第一声となった。5月15日国連から、「WARDの発展を期待する」との丁寧な返書とサミットの資料・参加案内書が届けられ、ブラジルの会員がWARDを代表して参加した。これが、「現代人<世界機関・国連>と子孫<代理人会>が対話する構図」の皮切りとなった。

 

1992年5月16日、第1回定例会を開催、以後毎月開催することとした。同7月15日、WARD機関紙編集会開催、9月1日WARD創刊号発行、年2回発行することにした。11月20日、WARD英語版創刊号を発行した。国際養蜂協会連合(62か国)のカンナメラ事務局長(ローマ)が、「我々はWARDの設立に賛同する。全世界の養蜂家が、人類の将来に深い関心を持つ全ての人たちと共に、地球に住む全てのもののために、WARDの活動に参加することを望む」とのメッセージを各国へ発信した。

 

1993年4月29日、第2回WARD総会を国立オリンピックセンターで開催、永井伸一教授が基調講演。WWF、八ケ岳南麓(湧水)を守る会などの活動に参加。ビートン教授(オーストラリア)から保護地区管理の資料が、カーク理事(アメリカ)からアメリカのリサイクリングに関する情報と視察企画書が届く。渡辺英男会長(国際養蜂協会連合理事)が同会員にWARDを普及。「WARD」で商標登録した。

 

1994年4月29日、第3回WARD総会を国立オリンピックセンターで開催、松香光夫教授が基調講演。青年部発足、子孫に近い人たちの活躍に期待。子孫に寄与している個人や団体に感謝状を贈呈する「WARD表彰規定」を決め、毎年、総会で贈呈することとした。WARDのマークが決まる。孫若槐教授(中国)等が西安から日本橋まで2,400キロを歩いてWARDを宣伝、10月の定例会で報告。青年部有志が青森県六か所村を視察。有力政治家や官僚に、「東京湾リサイクリング基地建設」を提言、WARDが企画した「海外ゴミ問題調査ツアー」への参加を要請した。地球フォーラム94(マンチェスター)へメッセージを送った。

 

1995年4月29日、第4回WARD総会を国立オリンピックセンターで開催、

峰岸勝昭青年部長が基調講演。定款第7条を改定、会員資格の年齢を16歳以上にした。フランスの核実験に抗議。「公害の原点と田中正造を訪ねる」2日間の研修会を実施、足尾銅山、田中正造生家、旧谷中村を訪ねた。

 

1996年4月29日、第5回WARD総会を国立オリンピックセンターで開催、子孫の視点で意見交換。WARDパンフレット作成・配布(和文・英文)。定例会を一般(毎月第3日曜)、青年部(毎月第2日曜)とし、会場を常設(原宿)した。

 

1997年4月29日、第6回WARD総会(創立5周年記念)を国立オリンピックセンターで開催、総会に、環境NGOの緑のサヘル、2050、地球村、環境保全研究会、谷古入を守る会、世界連邦建設同盟など、NGOの代表を招き、「子孫に資源と環境を残す戦略」のテーマで討論。三多摩地域ゴミ問題現地視察研修会実施。エコライフ100万人の誓いに参加。井上明徳理事達が京都COP3のキャンペーンを行った。

 

1998年4月29日、第7回WARD総会を国立オリンピックセンターで開催。議事終了後、「現代人は子孫に対して、今、何をなすべきか」と題して討論。

 

1999年4月29日、第8回WARD総会を多摩川の河原で開催。議事終了後、多摩川の「ゴミ拾いと自然観察」を行い、佐々木正巳教授(昆虫)、永井伸一教授(水生生物)、加藤正彦理事(野鳥)がインストラクターを務めた。スリマノビッチ教授(理事・クロアチア)が第11回国際動物衛生学会で「環境保護におけるWARD」を発表。クロアチアに続いて、スロベニアにWARD支部設立。

 

2000年4月29日、第9回WARD総会を丹沢山麓で開催、議事終了後、神奈川県植樹祭に合流、クヌギ、コナラ、タブノキなどをWARD指定地に植えた。日本ユネスコ協会連盟主催の「わたしの平和宣言」署名運動に参加。WARDホームページ開設。

 

2001年4月29日、第10回WARD総会を「21世紀の森」(神奈川県南足柄市)で開催。議事終了後、神奈川県植樹祭に合流、モミ、クス、ブナなどの「千年樹」をWARD指定地に植えた。高速増殖炉「もんじゅ」にNO!署名運動に参加。感謝状を贈った世界自然保護基金のコルボーン教授(奪われし未来の著者)から、未来世代はWARDに深く感謝するでしょう、との礼状を頂いた。

 

2002年4月29日、第11回WARD総会を丹沢山麓で開催。議事終了後、「緑の増殖」をテーマに、山岡好夫教授が講演、2年前に植えた樹木の手入れをした。WARD16歳選挙権を提唱。参加国29、会員2118名になる。

 

2003年4月29日、第12回WARD総会を東京湾三番瀬で開催。議事終了後、「海を守ろう」をテーマに、ここの保全と復元に活躍された田久保晴孝先生の指導で、干潟の生物を観察した。チェルノブイリ原発事故後の被害資料を入手。

 

2004年4月29日、第13回WARD総会を「21世紀の森」で開催。山岡好夫教授が講演「緑は私達の宿主」、3年前の植樹地のメンテナンス、自生樹の観察を行う。「持続可能な開発のための10年」に参加。

 

2005年4月29日、第14回WARD総会を平山城址公園(東京都日野市)で開催。周辺約5キロの自然観察路をつくられた北野日出男教授と事前に指導を受けてこの日に備えた玉川大学の学生達の案内で、21の観察ポイントが用意されたコースを歩いた。アースデーに参加。世界連邦東京都連合会と交流。

 

2006年4月29日、第15回WARD総会を「21世紀の森」で開催、会場へWARD専用バス運行。海老塚政明・小島拓夫両樹木医の指導の下、5年前の植樹地のメンテナンス、自生樹の観察を行う。また、白山明秀先生に参加者の親睦を深めるゲームを指導して頂く。アカシヤを国権(外来生物法)で全国一律に駆除する目論みに反対運動。

 

2007年4月29日、第16回WARD総会を「21世紀の森」で開催、現地へWARD専用バス運行。白山明秀先生に「心を一つにするアクテビテイ」の指導を頂いた後、総会会場までの天然の森の小道を、幾つものグループに分かれ、山岡好夫・北野日出男両教授達の説明を聞きながら登り、議事にはいった。10月、表丹沢野外活動センターで2日間のWARD研修会開催。11月、都内4か所で開催されたドイツの環境教育講演会に協賛・後援。

 

2008年4月29日、第17回WARD総会を多摩川兵庫島公園で開催。議事終了後、静岡から参加された相良美津枝先生(当日の野草のインストラクター)が振舞われたヨモギ餅を頬張りながら、下流2キロまでゴミを拾い、等々力渓谷まで自然観察をした。地球温暖化防止のための原発増設に反対。

 

2009年4月29日、第18回WARD総会を「21世紀の森」で開催、現地へWARD専用バス運行。2001年に植えた「千年樹」のメンテナンス後、センターまでの小道の自生樹を観察。議事の後、細山田三保子先生が企画した、子供達の声で大人達の行動を変える、ビデオを鑑賞、参加者全員から、活動や思いを聴いた。新農薬ネオニコチノイドの被害調査を行う。

 

2010年4月29日、第19回WARD総会を「21世紀の森」で開催、WARD専用バス運行。議事終了後、参加者の実践活動の発表・意見交換。前年に続いて、WARD植林地のメンテナンスをした。世界機関が掲げた「持続可能な発展」を実現する根幹的総合方策を地球大で確立する為、これまでWARDが子孫の視点で問題を提起し解決策を提示してきた事項をまとめ、「未来を奪わないで」の書名で渡辺英男会長が出版。これを叩き台に、より良い方策を立て、世界機関に提言する事を目論む。

 

2011年4月29日、第20回WARD総会を渋谷区文化総合センターで開催。イベントとして、プラネタリューム鑑賞、セバン・スズキさんの地球サミットでのスピーチ(DVD)、「ミツバチと緑」の研修会を行った。世界の仲間から、「3.11」のお見舞いとチェルノブイリの放射能追跡調査資料を頂いた。原発廃絶、東北復興支援活動をする。

 

2012年4月29日、WARD創立20周年記念総会を国立オリンピックセンターで開催。議事終了後、20周年記念フォーラム「未来を開く」を行う。渡辺英男会長が「WARD20年の歩みと今後の展開」、田中敦夫銀座ミツバチプロジェクト代表が「未来を開くミツバチプロジェクト」、永井伸一教授が「フクシマの子供たちを守るプロジェクト」の題で講演、参加者もそれぞれの思いを述べた。閉会後懇親会。永井伸一教授等が「被災地で安全な果菜類を育てる」被災地支援活動をした。

 

2013年4月29日、第22回WARD総会を紙パルプ会館(銀座)で開催。

議事終了後、銀座ミツバチプロジェクト主催のイベント「ファームエイド銀座」に合流。養蜂はWARDの実践活動に相応しい仕事であることをPR。SNSを活用してWARDの活動を推進する為、佐藤勝理事がフェスブックのページを作成した。

© World Association of Representatives for Descendants:WARD:世界子孫代理人会