「未来を奪わないで」
渡辺 英男【著】
未来を奪わないで―子孫に代わって提言する「地球環境保全の処方箋」
ISBN: 9784892193323
風濤社 (2010/06/30 出版)から発売されました。
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詳細
子孫に代わって提言する「地球環境保全の処方箋」
渡辺英男著 風涛社 6月30日発行 \2100(税込)
本書は、WARDの活動の中で、未来を奪われている子孫側か
ら、「どうしたら、地球の生命圏を健全に保ち、他の生き物と
共生し、未来と共有して、健康で、平安に生きられるか」を思
考し、主張してきたものを纏めたものです。
ご承知の通り、世界機関が「未来との共有」「持続可能」を謳
ってから20年になりますが、それを実現する方針を示せない
まま、未来は次々と失われています。
「持続可能」にするには、社会のあり方や生き方の根本を改め
なければなりませんから、190余の絶対的主権を持った国家
がある中で、その方針を打ち出すことは容易でありません。
人類全体として、どのようなシクミをつくり、どのように生き
れば「持続可能」になるのか、民が動いて、その方策を緊急に
立てるしかないと思います。試案を持ち寄って議論し、地球大
で確立し、地球人として共有し、改善への力を集結する道筋を
つける必要があると考えます。
そこで、この「叩き台」の1つを、子孫側から提出させて頂き
たいと思い、本書を発行(外国向けに英書<10月発行予定>
)出版しました。また、提言には、他の生き物との共生を意識
し、自然と調和して生きるミツバチ社会に多くを学びました。
本書が、できるだけ多くの人の心に届き、行動の基になります
よう、よりよい方策「あるべき方向」が確立され、共有されて、
改善への流れが強くなりますよう、何卒、お力をお貸し頂きた
く、お願い申し上げます。
渡辺英男
目 次
プロロ−グ 4つの確認
1、私達は地球の限られたスペ−スで生きるしかない
2、生命圈は危機に瀕している
その上、瞬時に破壊する核兵器を保有している
3、誤った生き方を即刻正さなければ、未来との共有は不可能である
4、1人1人が変わらなければ、世の中は変えられない
第1部 破壊の元凶と対策
1章 持続可能な生存に必要な2つの物差
1、「地球の物差」を持って、地域で行動する
2、「時間の物差」を持って、「未来と共有」する
2章 国家防衛から地球防衛へ
1、核兵器の即時廃絶を
2、今の地球で戦争をしている余裕はない
3、軍事は現状に合わなくなっている
4、戦争をなくすシクミをつくり、地球防衛へ力を注ぐ時
3章 地球の営みに合わせた経済「エコ・エコノミ−」の導入
1、現在の経済システムでは生命圈は壊れてしまう
2、経済に資源と環境の価値を組入れる
3、深刻な諸問題の解決に不可欠な「エコ・エコノミ−」
1)車社会の改善
2)資源循環型社会構築
3)物を大切にし、分かち合う社会へ
4)持続可能な食糧生産
5)地球の癌「都市」からの脱却
6)地球温暖化を抑制する安全なエネルギー開発
4、経済の誤りを早急に正す時
4章 技術を破壊から修復へ
1)技術は環境修復に不可欠
2)環境修復技術を促進する方策
5章 急がれる世界人口の逓減策
1)地球号は定員超過船
2)定員を示し、逓減策を講じる時
3)出生率低下に伴う問題は解決可能
4)分ち合って質素に生きる時代
第2部 環境改善の要件
6章 世界を一つにして地球人として生きる
1、1つの地球には1つの世界が相応しい
2、1つにならなければ、終りは早まる
3、「新しい世界秩序」の樹立を急いで
7章 民の客体から主体へ
1、生活者が主体にならなければ「持続」は難しい
2、政治家と官僚を監視する第3機関の創設を
3、キーワードは、監視機関設置・情報公開・メデイアと民の自覚
8章 私有から共有へ
1)私有化は未来を奪う
2)幸せは分ち合いの中に
3)共有の時代へ
9章 持続可能な世界に相応しい人間へ
1)地球を食い潰すホモ・エコノミクス
2)持続可能な世界に相応しい人間像
3)急がれる人間の矯正
10章『世代間平等』の推進を
1、「終わり」を早めている現代人だけの平等「横の分配」
2、地球環境を持続するには世代間平等「縦の分配」が不可欠
3、世代間平等問題の解決には権利を主張する「存在」が必要
エピロ−グ 地球人として危機に立ち向かう時
備考*全国書店、インターネットで購入できます。
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